新潟かわらばん



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にいがた夜話
昭和60年11月発行
著者  柳都山人(笹川勇吉)
発行所 鳥屋野出版


新潟わが街 柳と堀
昭和61年4月発行
著者  笹川勇吉
発行所 鳥屋野出版


新潟かわらばん
昭和63年12月発行
著者  笹川勇吉
発行所 鳥屋野出版


新潟の町 新 新潟かわらばん
平成7年4月発行
著者  笹川勇吉
発行所 考古堂書店
昭和49年12月1日発行
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t-nouchiの一押し!
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著者、笹川 勇作さんに感謝!

 
1997年にスタートした「にいがたなじらねっと」は2000年12月で三周年、
制作途中には下町の寺院や神社、名所の歴史を調べるため色んな本を読む様に
なったのですけど、笹川さんの本は
二年程前に、書店の郷土書コーナー
のぞくようになってからに出会いました。


 この人って、、、あ〜っ、
鍛冶小路の角の餅屋のじーちゃんかぁ!
いつもお店の前を通り過ぎては「
変な民芸品が置いてあるお店だなぁ」なんて
気にかけていただけに、点と点が繋がった様な感じで、
何だかスッキリしたのを覚えていま
す。

 その後、店先にいらっしゃった
笹川さんに声をかけようと思っていたのですが、
1998年の夏、亡くなられてしまいました。むむ〜っ、残念ですね。

 でも、
読みやすくて面白い、おじーちゃんの昔話を聞いている様に楽しめる、
これらの本を残して下さった笹川さんに感謝したいと思います。
ありがとねー!餅屋のじーちゃん! :−)



にいがた夜話」は

新潟の伝説をまとめたもので「
北越奇談」「越の風車
古老雑話」「蒲原の民俗」等の文献に載っているお話や、
笹川さん御自身が古老の方々から聞き書きした伝説等を、
新潟弁を交えながら
面白おかしく紹介している本なのです。

 道楽稲荷や、竜照寺、浮洲興源寺、四ツ屋町にあった福海観音菩薩、
願随時 等が登場する
新潟下町のお話、

 法音寺の六地蔵、超願寺、真浄寺、正福寺、善導寺、
浄光寺、往生院の亀 等が登場する
西堀寺町のお話、

 その他、白山神社の絵馬、金鉢山、
猫山宮尾病院等も登場したりして、
なかなか楽しい本なのでした。
お薦めの一冊っす。(古本屋にて発見)


 「
新潟わが街 柳と堀」は

「にいがた堀物語」「新潟思い出の釣り場」「新潟くさぐさ」
「失われた風物に歳時記」「新潟そのルーツを探る」という段落で
語られている本なんですけれど、中でも「
にいがた堀物語」の部分は
水の都「
柳都新潟」の昔のの様子
東堀、西堀、一番堀、新津屋堀、新堀、広小路堀、
他門川、宮浦堀、
下町にあった堀や川等々、
が紹介されていて、面白いんですよねぇ。



 「
にいがたかわらばん」は

笹川さんが
新潟日報で連載されていた
かわらばん」の40号迄の分をまとめられたたもので、
新潟の
万代橋白山神社護国神社県政記念館
電鉄市役所イタリア軒ドン山等の、
今と昔との様子の違いを、写真をそえて紹介している本です。

今といってもこの本が出版されたのは
10年以上前昭和63年ですから、
市役所(今NEXT21が建っている場所)や電鉄等、
平成の今では
その姿を消しているものもあって、
興味深く読める一冊であります。
(ちなみにこの本は
現在絶版 家の本棚に入ってました) 


 その後、新潟日報連載「
かわらばん」は
100号まで連載を続け、平成7年に多数の写真や文章が追加された

新潟の町 新 新潟かわらばん」が
発行されました。

 
旧税関(新潟市郷土資料館)脇に復活したミニ早川堀
現在の市役所の地の変遷等、
平成の今、読んでみるのに最適な一冊なんですよね〜。
考古堂さんの発行
現在書店で簡単に手に入りますんで、どうぞ。 :−)
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www.najiranet.com
2000
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