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t-trip 旅→与那国島写真日記


フ ェ リ ー よ な ぐ に 石垣島へ

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どしゃ降りです。

たのむよ!フェリーよなぐに
 与那国島4日目最終日、朝起きて天気予報をみると、与那国地方に波浪大雨警報が出ているのでした。 昨日の夕方からの雨と風の様子から、何となく予想はしていたのだけれど心配になり、空港に問い合わしてみると「今日は飛ぶかどうかまだわからんとのお答え、トホホ。 そういえば昨日、カレー屋のユキさんが「今日は新聞が来ないから飛行機は飛ばなかったのかもねぇ」等と言っていたのを思い出してみると、今日のこの天気では石垣島行きのYS11は、欠航の様の思えるのでした。

 しばらく「
はいどなん」の玄関から久部良漁港を眺めていると、ポツポツと降っていた雨バケツをひっくり返したようなどしゃぶりになってしまうのでした。 「ううっ最悪だ、、、」しばしぼう然としていると、こんな雨の中、出掛ける準備をしているおねーさんがいたので訊ねてみると、10時発の石垣行きのフェリーに乗るとの事、飛行機で来る事しか考えていなかったので、ちょっとビックリ! 迷わず目の前に停泊している船「フェリーよなぐに」に乗ることにしたのでした。 そそくさと出発の準備をし、玄関に出てみると、与那国島に大物釣りに来ているという「はいどなん」の常連夫婦のおばちゃんが、廊下に吹き込んだ雨水ですべってしまった様で、打ち所が悪かったのか動けなくなっているのでした。 じいさんの代わりに「痛い痛い」と言うばーさん抱え、宿の乗用車に乗せると、車は慌ただしく出発。 その後どうなったのかわからないけれど、おばちゃんの無事を祈るのでした。

船上より、西崎

島影も見えなくなり
 どしゃ降りの中、宿のおねーさんにフェリー乗り場まで送ってもらうと、もう船に乗るタラップを引き上げようとしているところなのでした、びしょ濡れになりながらも慌てて乗り込むと、まもなく船は出港。 う〜む危機一発!でもラッキーだったのだ! いざ乗り込んでみると船内は、昨日別れを言った人や、この島に来てどこかで見掛けた人達が、多数乗船しているではあ〜りませんか。 聞いてみると、やはり昨日の飛行機は欠航したそうで、思わぬ再会にお互い笑ってしまうのでした。 船は港を離れると早速前後左右に大きく揺れだし、ゴロゴロと鳴り、稲妻ビカッと海?に落ちる光景は、まさにドルビーサラウンドシアターという感じで、楽しかったのだけれど、そのうち船の揺れに酔ってきたのか、ぼんやり遠くを見つめる様になっていると、隣に座っていたおにーちゃんがボソボソと「俺、この前タイタニック観てきたばっかりなんだよな〜」等と呟やき、仲間を笑わしているのでした。 上手い事言うな〜と思ったけれど、「ううっ!」それどころではないのだ! その兄ちゃんは御親切に「この航路は日本一のゲロ船で有名なんだよ〜」とも説明してくれたのだが、身をもって体験している今、言われなくてもわかるのだと心の中でつぶやきながらも、後部甲板にたまった雨水が右へ左へと波打っているのをしばらく眺めていたのでした。

甲板の上も雨水が波打っていました。

見えてきたよ石垣港
 与那国島の島影も薄れると、島でのが終わった実感がして、ちょっと残念な気持ちに、、、。 石垣島までの四時間半の船旅に興味がわかなかった僕は、船室の二段ベットにもぐり込むと、すぐ眠ってしまったらしく、二時間後、再び瞼を開いたときは、いつしか揺れもおさまり、石垣島の島影が見えるところまで船は進んでいたのでした。(う〜んあわただしいお別れだったのだ
 その後しばらく甲板に立ち、船の航跡を見ながら与那国島の日々を思う感傷にふけようと思ったけれど、やめました。  (僕はまたいつかあの島に行くと思ったから、、、なんてね)
 
  与那国島写真日記 おわり
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